こめかみがズキズキ・目の奥が痛むとき|原因を決めない記録と相談目安
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こめかみが脈に合わせてズキズキする、目の奥まで痛む――こうした痛みは、場所や痛み方だけで「ストレス頭痛」「片頭痛」「眼精疲労」と決めることはできません。始まり方、続く時間、光・音・吐き気、目の充血や見え方、同じ側の涙・鼻症状、年齢、妊娠・産後、薬を使った日数まで分けて確認します。
この記事は、こめかみの拍動性頭痛と目の奥の痛みを安全に整理し、薬局へ相談できる範囲、商品情報を見る前の確認、診察・検査を優先する目安を案内します。病名を判定するセルフチェックではありません。
先に確認してください
頭痛の有無にかかわらず、突然のしびれ、顔半分の動きにくさ・しびれ、片方の腕や脚の脱力、言葉の異常、突然「見える範囲が狭くなる」「周りが二重に見える」、意識異常・けいれん・立てない状態のどれか一つでも現れたら119です。
上の119徴候に当てはまらず、片目だけの急な視力低下・かすみ、突然の強い眼痛、または強い眼痛に充血や吐き気・嘔吐がある時は、直ちに眼科救急へ連絡してください。急な見え方の異常が「見える範囲の狭まり」か「片目の視力低下」か自分で区別できない時は119です。LINE・薬局の返信や市販薬での様子見を優先しません。詳しくは安全確認をご覧ください。
目次
こめかみ・目の奥という場所だけでは原因を決められない
日本頭痛学会は、片頭痛、緊張型頭痛、群発頭痛などの一次性頭痛と、脳・血管・感染症・眼など別の病気に伴う二次性頭痛を分けています。「ストレス頭痛」は、この分類で病名を確定する言葉ではありません。心理的な緊張、睡眠、画面作業などと痛みが重なっても、原因をストレスに限定しません。
目の奥の痛みも頭痛として感じることがある一方、視力・眼圧・眼底などの検査が必要な眼の病気もあります。こめかみのズキズキ、目の奥の痛み、首肩のこりの一つだけで、原因や頭痛の種類は判定できません。
この記事の担当範囲
「こめかみの拍動性の痛み・目の奥の痛み」を入口に、眼症状や同じ側の涙・鼻症状まで整理します。疲れた日・夕方の頭重感全般、雨や台風との時間関係、同じ場所の頭痛と首肩こりの詳説は別記事の担当範囲とし、本記事では重複説明を広げません。
痛みと一緒に記録したいこと
一つの発作で結論を出さず、次を同じ記録に残すと医療者へ経過を伝えやすくなります。
| 項目 | 残すこと |
|---|---|
| 始まり方 | 突然か徐々か、発症時刻、最も強くなるまでの時間 |
| 場所・性質 | 右・左・両側、こめかみ・眼球周囲・目の奥、ズキズキ・締め付け・刺す感じ |
| 時間・頻度 | 持続時間、1日の回数、月の頭痛日数、以前との変化 |
| 随伴症状 | 吐き気、光・音、動作、落ち着かず動きたいか |
| 目・鼻 | 充血、涙、まぶた、鼻水・鼻づまり、かすみ、視野の欠け、複視 |
| 背景・薬 | 年齢、妊娠・産後、発熱・外傷・持病、薬の商品名・成分・同日に使った薬・月の使用日数 |
片頭痛・群発頭痛などを考えるときの手がかり
次は医療者が診断を考える手がかりで、一つ当てはまるだけで病名を決める表ではありません。
| 候補 | みられることがある特徴 | 注意点 |
|---|---|---|
| 片頭痛 | 4~72時間、片側性・拍動性、動作で悪化、吐き気、光・音への過敏など | 両側性や非拍動性もあり、二次性頭痛を除外して診断する |
| 群発頭痛 | 片側の眼窩・眼窩上部・側頭部の非常に強い痛みが15~180分。同じ側の充血・涙・鼻症状・まぶたの変化、落ち着かない様子など | 眼や血管の緊急疾患でも似た場所が痛む。初発・未診断は受診が必要 |
| 緊張型頭痛など | 圧迫・締め付けるような非拍動性の痛みなど | 「ストレス後」「首肩がこる」の一項目だけでは診断できない |
候補を自分で決めて手元の薬を追加したり、他人の処方薬を使ったりしないでください。処方薬も自己判断で中止・増減しません。
目の症状と、50歳以降の新しいこめかみ痛
強い眼痛と見え方の急な変化
急性閉塞隅角緑内障は、強い眼痛、頭痛、充血、視力低下・かすみ、吐き気・嘔吐などを起こすことがある原因の一つですが、症状だけでは自己診断できません。日本眼科学会は、ひどい眼痛、充血、嘔吐、視力低下がある場合に早めの眼科受診を勧めています。
突然、見える範囲が狭くなる、または周りが二重に見える時は119です。急な見え方の異常が視野の狭まりなのか片目の視力低下なのか、自分で区別できない時も119を利用します。これらに当てはまらない片目だけの急な視力低下・かすみ、突然の強い眼痛、強い眼痛と充血/吐き気・嘔吐、眼痛を伴う見え方の変化は、複数がそろうのを待たず、直ちに受診可能な眼科救急へ連絡してください。
閉塞隅角・狭隅角と診断されたことがある方は、市販のかぜ薬・鼻炎薬などを含め、使えない薬がある場合があります。新しい薬の前に診断を医師・薬剤師へ伝え、処方薬は自己判断で中止しません。
50歳以降の新しいこめかみ痛
巨細胞性動脈炎(従来の呼び名は「側頭動脈炎」)は視力障害につながることがあります。50歳以降に初めて起きた、または以前と性質が違う頭痛が続く時は、それだけでも薬局だけで様子を見ず、早めに医療機関を受診してください。噛むと顎が痛む、頭皮が痛む、発熱・だるさ・体重減少、見え方の変化の一つでもあれば、より急いで当日中を目安に連絡します。突然、見える範囲が狭くなる、周りが二重に見える、または急な見え方の異常を自分で区別できない時は119です。それらに当てはまらない片目だけの急な視力低下は、直ちに眼科救急へ連絡します。病名は自分で決めません。
診断がつく前でも行いやすい工夫
- 安全な場所で休み、見え方の異常、めまい、しびれがある時は運転しない
- 光や音がつらければ刺激を減らす。飲食できるなら水分・食事の抜けを補う
- 画面作業を中断する。ただし眼痛・充血・視力低下を「眼精疲労」で片づけない
- 眼球・こめかみ・首を強く押す、無理な首回しや矯正は避ける
- 日時、持続、随伴症状、生活への影響、薬を使った日を記録する
悪化する方法は中止します。緊急・早期受診の目安に当てはまる時は、温冷やマッサージより適切な連絡先への相談を優先します。
鎮痛薬の重複と使用日数を確認する
商品名が違っても解熱鎮痛成分などが重複することがあります。PMDAは、アセトアミノフェンを含む薬同士、特に総合感冒薬と解熱鎮痛薬などの配合剤を併用する際の重複確認を注意喚起しています。複数の頭痛薬・かぜ薬を重ねず、箱・説明書・お薬手帳を薬剤師へ見せてください。
急性期治療薬の使用日が増えると、薬剤の使用過多による頭痛が関係することがあります。診断では、頭痛が月15日以上あり、3か月を超えて薬を定期的に過量使用していることなどを確認し、使用日数の基準は薬剤群により月10日以上または15日以上です。日数だけで自己診断せず、月の使用日を記録し、増えてきたら早めに相談してください。処方薬の中止・増減も自己判断で行いません。
上飯田薬局で薬剤師が確認すること
緊急・早期受診の目安に当てはまらず、市販薬を使えるか、薬が重複していないか、受診を先にするか迷う時は、上飯田薬局の薬剤師へ相談できます。痛みの始まり・持続・頻度、眼症状、妊娠・産後や持病、処方薬・市販薬、月の使用日数を確認し、市販薬を検討できる状況か、診察・検査を優先する状態かを整理します。
薬剤師は病名の診断、眼圧・画像・血液などの検査、医療用医薬品の処方は行いません。睡眠・食事・月経・服薬などとの時間関係も確認しますが、原因を「体質」やストレスに決めつけません。
緊急性がない時の相談
名古屋の店舗、LINE、電話で、症状の記録と薬の情報を一緒に確認できます。料金、所要時間、返信時間、商品案内や購入は約束していません。
関連商品情報を見る前の確認
この記事には個別商品リンクを置いていません。薬剤師の確認後に商品情報を見る場合は、商品区分、承認された効能・効果、成分、用法・用量、対象年齢、使用できない人、相談事項、副作用、併用、妊娠・授乳を最新の説明書で確認します。「ストレス」「血のめぐり」「目の疲れ」という印象から承認範囲を広げません。
適切な場合の購入方法
薬剤師が確認し、商品を使うことが適切な場合に限り、商品区分と現在の販売方法に応じて購入方法を案内します。商品を勧めない、販売しない、眼科・脳神経領域・産科などを優先する場合があります。店頭・オンラインの可否、価格、在庫、送料、配送日数、返品条件は商品ごとの確認が必要です。
薬局だけで様子を見ない目安
早めに医療機関へ相談する状態
- 初めての頭痛、いつもと始まり方・場所・強さ・持続が違う、回数や強さが増えた
- 片側の目の奥の非常に強い発作を繰り返し、同じ側の涙・充血・鼻症状・まぶたの変化がある
- 眼痛、充血、見え方の変化がある。閉塞隅角・狭隅角を指摘されたことがある
- 50歳以降に初めて起きた、または以前と違う頭痛が続く
- 噛むと顎が痛む、頭皮が痛む、発熱・だるさ・体重減少、見え方の変化の一つでもある
- 妊娠中・産褥期に新しく始まった、続く、悪化する頭痛
- 発熱、がん・免疫機能低下、頭や首の外傷後などの背景がある
- 鎮痛薬の使用日や頭痛の日が増えた、効きにくい、成分重複が分からない
頭痛の有無にかかわらず、一つでも突然現れたら119
- 突然のしびれ
- 顔半分が動きにくい・しびれる、笑うと顔の片側がゆがむ
- 片方の腕や脚に力が入らない
- ろれつが回らない、言葉が出ない・理解できない
- 突然、見える範囲が狭くなる
- 突然、周りが二重に見える
- 意識がもうろうとする、けいれんする、支えなしで立てない
- 突然始まり、短時間で経験したことのない強さになった頭痛
急な見え方の異常が、視野の狭まり・欠けなのか、片目の視力低下なのか自分で区別できない時も119です。自分で運転せず、発症時刻、持病、妊娠・産後であること、使っている薬を救急隊へ伝えます。
119徴候に当てはまらない場合、直ちに眼科救急へ連絡する状態
- 片目だけの急な視力低下・かすみ
- 突然の強い眼痛
- 強い眼痛があり、充血、吐き気・嘔吐のいずれかを伴う
- 眼痛があり、上の119徴候に当てはまらない見え方の変化がある
複数の所見がそろうのを待ちません。受診可能な眼科救急・救急医療機関へ直ちに電話します。自力で安全に移動できない状態なら119を利用します。
妊娠中・産後1年以内(CDC資料の対象期間)に、続く・悪化する強い頭痛、見え方の変化、めまい・失神、強いむくみ、息苦しさ、胸・上腹部や肩の強い痛みなどがある時は、すぐ産科または救急へ連絡してください。上の119徴候が一つでもあれば119です。
名古屋市で、明記した119徴候はないものの「救急車を呼ぶか、今すぐ受診するか」を迷う時は、救急安心センターなごや #7119(つながらない時は052-951-7119)へ相談できます。明らかな徴候がある時は#7119、LINE、薬局の返信を待ちません。
まとめ
こめかみのズキズキ、目の奥の痛みは、場所やストレスとの関係だけでは原因を決められません。突然、見える範囲が狭くなる、周りが二重に見える、または急な見え方の異常を区別できない時は119です。これらに当てはまらない片目だけの急な視力低下や強い眼痛は眼科救急へ連絡します。緊急・早期受診の目安に当てはまらない時は、薬剤師相談で薬の重複と受診優先度を確認し、適切な場合だけ商品情報、購入方法へ進みます。
参考情報
- 日本頭痛学会「頭痛ガイドライン」
- 日本頭痛学会・日本神経学会・日本神経治療学会「頭痛の診療ガイドライン2021」
- 日本頭痛学会「頭痛とは」
- 日本頭痛学会「片頭痛」
- 日本頭痛学会「緊張型頭痛」
- 日本頭痛学会「群発頭痛」
- 日本頭痛学会「薬剤の使用過多による頭痛」
- 日本頭痛学会「2次性頭痛(危険な頭痛、他の病気に伴う頭痛)」
- 日本眼科学会「目が痛い」
- 日本眼科学会「緑内障」
- American Academy of Ophthalmology「What is glaucoma?」
- 日本循環器学会ほか「2026年改訂版 大型血管炎診療ガイドライン」
- PMDA「市販のくすりを使用する場合の注意」
- PMDA「使用上の注意改訂情報(平成26年10月21日指示分)」(アセトアミノフェン重複の注意)
- 米国CDC「妊娠中・産後の緊急警告徴候」
- 厚生労働省「こんな時は迷わず119へ」
- 名古屋市「救急安心センターなごや(#7119)」
参考情報の確認日:2026年9月6日