生理痛が重い・経血に塊が出る|「血のめぐり」から見た生理の話

生理痛が重い・経血に塊が出るとき|痛み止めと相談目安

女性のからだの話|上飯田薬局の養生ノート

生理痛で仕事や学校を休む、鎮痛薬を使ってもつらい、経血に大きな塊が混じる。このようなときは「生理だから仕方がない」と我慢せず、まず痛み、出血、使った薬を整理します。緊急症状がなければ、上飯田薬局の薬剤師に相談できます。

血の塊や経血の色だけで、原因や「血のめぐりが悪い体質」と判断することはできません。この記事では、今つらい痛みへの対処、鎮痛薬を使う前の確認、記録する項目、婦人科・救急へ相談する目安を分けて説明します。

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目次

  1. 強い生理痛は我慢しなくてよい
  2. 経血の塊だけでは原因を決められない
  3. 痛みと出血の記録
  4. 今つらい痛みへの対処
  5. 市販の痛み止めを使う前の確認
  6. 上飯田薬局の考え方
  7. 薬剤師が確認すること
  8. 薬局だけで様子を見ない目安
  9. よくある質問
  10. 参考情報

この記事の要点

  • 生活に支障がある生理痛は治療について相談できます
  • 血の塊は、大きさ・頻度・出血量・貧血症状を合わせて確認します
  • 鎮痛薬は我慢せず使える場合がありますが、成分、妊娠可能性、持病、併用薬を確認します
  • 年々悪化する痛みや多い出血は、子宮内膜症、子宮筋腫、子宮腺筋症などの有無を婦人科で確認します
  • 妊娠可能性と強い腹痛・出血、失神、大量出血は薬局の返信を待たず緊急対応を利用します

強い生理痛は我慢しなくてよい

月経中の痛みや吐き気、頭痛などで日常生活に支障が出る状態は「月経困難症」と呼ばれ、治療の対象になります。検査で明らかな病気が見つからない機能性月経困難症と、子宮内膜症、子宮筋腫、子宮腺筋症などが関係する器質性月経困難症があります。

症状だけでどちらかを判断することはできません。痛みが年々強くなる、月経時以外の骨盤痛、性交痛、排便時痛がある、鎮痛薬で日常生活を保てない場合は、後半の「薬局だけで様子を見ない目安」を確認してください。(参考:日本産科婦人科学会「子宮内膜症」)

経血の塊だけでは原因を決められない

経血に塊が混じることはありますが、塊や色だけで原因を診断したり、「血が滞っている」と判断したりはできません。大切なのは、いつもと比べた出血量、生理用品の交換頻度、漏れ、塊の大きさと頻度、出血日数、めまい・立ちくらみ・動悸・息切れなどを合わせて確認することです。

昼でも夜用ナプキンが必要、ナプキンが1〜2時間もたない、500円玉大以上の塊が頻繁に出る、貧血を思わせる症状がある場合は、診察・検査を考える手がかりになります。量を正確なmLで測る必要はありません。(参考:厚生労働省研究班「女性の健康課題に関する資料」)

痛みと出血について記録したいこと

  • 月経開始日、普段の周期、妊娠可能性
  • 痛みが始まる時期、場所、強さ、続く時間、急に始まったか
  • 仕事・学校・家事・睡眠への影響
  • 月経時以外の骨盤痛、性交痛、排便時痛
  • 出血日数、生理用品の種類と交換頻度、漏れ、血の塊
  • めまい、立ちくらみ、動悸、息切れ、発熱、嘔吐
  • 鎮痛薬の商品名・成分、使った時間と回数、効き方、副作用

記録がたまるまで受診を待つ必要はありません。 急な強い痛み、大量出血、妊娠可能性がある場合は、記録より受診を優先します。

今つらい痛みへの対処

休める姿勢をとり、無理な予定や運動を減らします。体調に合えば、心地よい範囲で腹部や腰を温めたり、軽く身体を動かしたりして楽になる方もいます。ただし、温めや運動で病気を治療できる、翌月の痛みを予防できるとは限りません。

カイロや湯たんぽは低温やけどに注意し、就寝中の使用や皮膚へ直接当てることを避け、製品の説明に従ってください。強い痛みや急な悪化がある場合は、温めだけで様子を見ず、後半の判断目安を確認してください。

市販の痛み止めを使う前に確認すること

鎮痛薬は、月経痛を我慢しないための正当な対処です。製品ごとに成分、対象年齢、用法用量、使えない方、事前に相談が必要な方が異なるため、箱や添付文書を確認します。

  • 妊娠可能性、妊娠・授乳
  • 鎮痛薬で喘息やアレルギーを起こしたことがあるか
  • 胃・十二指腸潰瘍、腎臓、肝臓、心臓、血液の病気
  • ほかの鎮痛薬、かぜ薬、鎮静薬、抗凝固薬などとの併用
  • 飲酒、使用日数、効果、副作用

同じように見える製品でも注意事項は異なります。処方薬は自己判断で中止・増減しません。市販薬を使える状況か、成分重複や併用、効きにくさは薬剤師に相談できます。

上飯田薬局の「体質から整える」という考え方

痛みを抑える対処と、毎月繰り返す背景の整理を両立します

上飯田薬局では、今ある痛みを我慢させず、鎮痛薬を使える状況かを確認します。そのうえで、症状が繰り返す場合は、月経周期、睡眠、食事、冷え・ほてり、便通、疲れ方、活動量、服薬なども一緒に整理します。

ここでいう「体質」は、血の塊や冷えから原因を決めたり、固定タイプを診断したりする言葉ではありません。生活上の負担や薬の使い方を整理するための考え方であり、婦人科の診察・検査・標準治療の代わりや、根本原因を特定する方法ではありません。

上飯田薬局で薬剤師が確認すること

分かる範囲で、お薬手帳、使った鎮痛薬の箱や写真、月経の記録があると確認しやすくなります。

  • 妊娠可能性と緊急症状の有無
  • 痛み、出血、生活への支障、貧血を思わせる症状
  • 鎮痛薬の商品名・成分・回数・効果・副作用
  • 持病、アレルギー、処方薬、市販薬、漢方薬、サプリメント
  • 市販薬を選べる状況か、成分重複や併用に問題がないか
  • 婦人科での診察・検査を優先したほうがよいか

薬剤師は薬の適否と受診の優先度を整理できますが、子宮内膜症などの原因疾患を除外・診断することはできません。

薬局だけで様子を見ない目安

緊急症状がない通常時は、上飯田薬局で痛みと出血の記録、鎮痛薬の成分・使い方・併用を整理できます。一方、安全のため、薬局だけで長く様子を見ない状態を「早めに診察・検査を考える状態」と「すぐ緊急対応を使う状態」の二段階で確認します。

早めに診察・検査を考える状態

  • 痛みで仕事、学校、家事を休む・寝込む
  • 年々痛みが強くなる、表示どおり鎮痛薬を使っても十分に効かない
  • 月経時以外の骨盤痛、性交痛、排便時痛がある
  • 昼でも夜用ナプキンが必要、ナプキンが1〜2時間もたない
  • 500円玉大以上の血の塊が頻繁に出る、漏れで生活に支障がある
  • めまい、立ちくらみ、動悸、息切れ、強いだるさがある
  • 月経以外の出血、性交後出血、いつもと違う出血を繰り返す

診療科に迷う通常時は、薬剤師が症状・薬・記録を整理できます。上の項目がある場合は、薬局だけで長く経過を見ず、婦人科での診察・検査を考えます。

LINEや電話を待たず緊急対応を利用する状態

次の場合は、上飯田薬局のLINEや通常の電話相談の返信を待たないでください。

  • 妊娠の可能性があり、強い下腹部痛または月経のような多い出血がある
  • 突然の強い腹痛、失神・意識が遠のく、冷汗、立てない状態
  • 大量出血が続き、息苦しさや急速な体調悪化がある
  • 強い腹痛と繰り返す嘔吐など、いつもの生理痛と明らかに違う

差し迫った危険がある場合は119を利用してください。名古屋市で救急車を呼ぶか迷う場合は、救急安心センターなごや(#7119)(つながらない場合は 052-951-7119)へ相談できます。明らかに緊急性が高い場合は#7119を待たず119を利用してください。妊娠可能性と強い腹痛・出血については、産婦人科診療ガイドライン―産科編2023も参照しています。

緊急症状がなく、市販の鎮痛薬を使える状況か、処方薬との併用、次に何を確認するか迷う場合は、上飯田薬局の薬剤師に相談できます。

LINEで薬剤師に相談する
電話:052-981-6002

よくある質問

Q. 血の塊が1回出たら病気ですか?

1回の塊だけで病気とは判断できません。大きさと頻度、出血量、痛み、貧血を思わせる症状、普段との違いを合わせて確認します。続く場合の目安は「薬局だけで様子を見ない目安」にまとめています。

Q. 鎮痛薬は我慢したほうがよいですか?

生理痛を我慢し続ける必要はありません。使える状況であれば、製品の表示に従って適切に使います。ただし、妊娠可能性、持病、アレルギー、併用薬によって選び方が変わるため、薬剤師が確認します。毎月つらい、効きにくい場合は判断目安も確認してください。

Q. 温めれば治りますか?

温めて楽になる方はいますが、原因疾患を治療する方法ではありません。強い痛み、年々の悪化、多い出血がある場合は、温めだけで様子を見ず判断目安を確認してください。

参考情報

参考情報確認日:2026年9月3日

この記事は一般的な情報の提供を目的としており、個別の診断・治療を行うものではありません。
監修:上飯田薬局 薬剤師 伊藤 正

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